コスト削減に役立つ?!自作肥料散布機など、農業機械を自作することについて

コスト削減に役立つ?!自作肥料散布機など、農業機械を自作することについて

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農業経営にはお金がかかります。
新規就農者は、就農の初期費用に約500万円~600万円の自己資金を用意していると言われています。初期費用の大半は、農地の賃料や農業機械代が占めています。就農にかかる経費を削減のため、「小規模な農業を行う」「コストのかからない作目を選ぶ」などの方法が挙げられますが、「農業機械を自作する」なんて手も、ありなのではないでしょうか。

 

農業機械の現状

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昨今、農業従事者の高齢化や後継者不足などが農業における課題となっています。
しかし農業機械はそのような状況において「農作業の省力化」につながる便利なアイテムとして使われ続けています。
特に米生産においては、整地や田植、刈取、脱穀などあらゆる作業の機械化が進み、手作業で行われた時代と比較すると、その労働力には圧倒的な差が生じています。近年では、スマート農業と呼ばれるIoT技術などを駆使した農業の在り方が注目されており、農業における管理作業などに一役買っています。

 

小型から大型まで。肥料散布機を見てみよう

本記事で着目するのは「肥料散布機」についてです。農作物の生育などをサポートする肥料は、農地に満遍なく散布する必要があります。農地の規模によって、さまざまな肥料散布機の使い分けが考えられます。

■肥料散布機のメリット・デメリット

メリットには
・適量を散布できる
・作業にかかる手間を省ける
ことが挙げられます。散布機として販売されているものを使えば、必要量を設定して散布することができるので、偏りが少なくなります。

一方デメリットには
・コスト
・散布機のタイプによっては労働負担がかかる
ことが挙げられます。このデメリットで足を引っ張られないためにも、自分の農地の規模や用途に応じて、適切な散布機の種類を調べなければなりません。

 

散布機の種類

手押し式
手押し車のような形状の肥料散布機です。押し進めると、下方向に対して均一に肥料を散布します。後述する背負式と違い、多くの肥料をまとめて準備することができますが、
・小さな農地
・柔らかい地面
・農作物の生育が進んでいる畑
では扱いにくいのがデメリットです。

背負式
背中に背負って使う散布機です。作業者に負担がかかる形状なので、長時間の散布や肥料量が多い場合には向いていません。しかし小回りが効くという点では、狭い農地でも活用できるため、便利と言えます。手動で散布するタイプと、エンジン式のタイプがあります。

胸掛け式
背負式とは違い、胸の前に抱えながら散布するものです。作業者にかかる負担やメリットは背負式とよく似ています。

動力式
広い畑や、ある程度農作物が生育し、手動式が入りにくい畑では、外から散布する動力式がおすすめです。近年ではドローン(小型無人飛行機)を活用した肥料散布も注目されています。背負式などで散布するよりも短時間で散布できるなどメリットがあります。しかしドローンに関しては、飛ばす際に申請が必要になるため、手間がかかるという点がデメリットと言えます。

コスト削減のために、小規模の畑で農業を始めるという場合には、体への負担も少なく、コストもそこまでかからない「手押し式」がおすすめです。

 

肥料散布機を自作する人も

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なお探してみると、肥料散布機を自作している人もいます。

・シンプルな肥料散布機
麦ダンス農園」というブログで紹介されている肥料散布機は至ってシンプルです。木の桶に排水チューブを取り付け、内部を漏斗のように加工することで散布しやすくしたというお手製の散布機が紹介されています。材料もシンプルなので、集めやすそうですよね。残念ながらブログでは「使い勝手悪し・・・」と紹介されていましたが、基本構造の参考になります。用途には見合った形をしているわけですから!

・電動式の散布機
機械の農機ナビ」さんでは、電動散布機を作るために、軽トラやトラクターのバッテリーから電源をとるための改造の様子が紹介されています。モーターの回転数や必要な道具を集めるのに悪戦苦闘する様子が描かれていますが、DIY好きには燃えるブログなのではないでしょうか。

 

・動画で紹介されている散布機
YouTubeに投稿されている自作の農業機械を紹介します。

旭川農業高校畑作機械班」が投稿しているこの動画は、「自作ラジコン除草剤散布機」ですが、この技術はそのまま肥料散布機に応用できるのではないでしょうか。

また農薬散布のための「自作エアボート」の動画もユニークです。操縦している様子がなんだか楽しそうですね。
これらのような自作農業機械動画をたくさん観ることができます。

 

自作農業機械は、新たなビジネスとして発展する?!

もしあなたが、コスト削減の目的でなく、純粋に自作することが好き・興味関心があるのだとすれば、それは新たなビジネスチャンスになるかもしれません。

というのも「自作の農業機械を開発した人が、それを販売し、収益を得る」という構図が決して珍しいものではないからです。農業機械の種類によっては、販売ではなくレンタルなどもいいかもしれません。例えば農業者から見ても、レンタルは利用期間によっては購入するよりもお得に機械を使うことができるというメリットがあります。自作にはなんだか夢がありますね!

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