農業や食をテーマにした映画15選

農業や食をテーマにした映画15選

【食】は人間が生活する上で最も欠かせないものです。衣食住の「衣」と「住」は最悪なくても生きていけるかもしれませんが「食」なしで生きることは不可能です。その食に関しては常に様々な問題が発生しています。食料資源枯渇の問題は人類が常に取り組んできた課題ですし、口に入れる食べ物の安全性に疑問が生じている「食の安全」といった問題もあります。農業従事者の高齢化問題や、耕作放棄地の問題などはいずれも解決の難しい問題です。

しかし、これらの問題について本当に危機感を持っている人は多くないのではないでしょうか?食の安全についてはニュースなどで報道される事件もありますが、慣れてしまうのかすぐに風化してしまうのか、割りと簡単に人々の記憶から薄れてしまうのではないでしょうか?食料の生産地と消費地が大きく離れたこともあり、食の問題は一般消費者にとって馴染みが薄い部分があると言えます。

そこでこの記事では、国内外の農業や食をテーマにした映画を紹介します。映画の中で食に関する理解を深めてみましょう。

■国内編

ごはん

ごはん
日本の米作りの現状をリアルに描きつつ、ストーリーで感動を誘うヒューマンドラマです。4年の歳月をかけて作られた作品で、ごはんを作るための苦労がわかる映画です。
公開日:2017年1月21日
監督:安田淳一
キャスト:沙倉ゆうの/源八/井上肇

 

種まく旅人 くにうみの郷

種まく旅人
淡路島を舞台に、頭でっかちな農水省官僚の目を通してタマネギ農家の兄と海苔の養殖を行う弟の苦労を追うストーリーです。島の農水産業を盛り上げるため一大プロジェクトを描きます。
公開日:2015年5月30日
監督:篠原哲雄
キャスト:栗山千明/桐谷健太/三浦貴大

 

100年ごはん

100年ごはん
大分県臼杵市を舞台にした映画です。革新的な農法を巡って奮闘する人々を描いた群像劇であり、記録映画でもあります。「いまのワタシ」が「100年後のアナタ」に語りかけて進む珍しい構成です。
公開日:2014年5月31日
監督:大林千茱萸
キャスト:近衛はな/大谷賢治郎

 

銀の匙 Silver Spoon

銀の匙
大人気漫画『鋼の錬金術師』の作者である荒川弘の著作『銀の匙』の実写映画です。北海道の農業高校における学生たちの青春を描きます。
公開日:2014年3月7日
監督:吉田恵輔
キャスト:中島健人/広瀬アリス/市川知宏

 

奇跡のリンゴ

奇跡のりんご
絶対不可能と言われた無農薬リンゴの栽培に成功した青森のリンゴ農家の実話を元にした映画です。フィレンツェ映画祭で観客賞を獲得し、公開時の満足度ランキングで1位、動員数ランキングで3位を獲得した名作です。
公開日:2013年6月8日
監督:中村義洋
キャスト:阿部サダヲ/菅野美穂/池内博之

 

種まく旅人 ~みのりの茶~

種まく旅人みのりの茶
農林水産省官房企画官という身分を隠して日本各地の農家の本音を探る使命を帯びた主人公が、祖父の病気で突然農業をすることになった孫娘をサポートしていくストーリーです。
公開日:2012年3月17日
監督:塩屋俊
キャスト:陣内孝則/田中麗奈/吉沢悠

 

アンダンテ ~稲の旋律~

アンダンテ

第35回多喜二・百合子賞を受賞した同名の小説を実写映画化したものです。ひきこもりの目を通して農業問題を見つめることで「ひきもこり問題」と「食料自給率問題」の両方を描いた力作です。
公開日:2010年1月23日
監督:金田敬
キャスト:新妻聖子/筧利夫/秋本奈緒美

 

ウルトラミラクルラブストーリー

ミラクルラブストーリー
青森県出身の監督と俳優、全篇津軽弁、オール青森ロケで撮影された青森愛に溢れる映画です。農薬を被ると礼儀正しくなり、思いを寄せる女性と普通に話せるようになる変わった青年のラブストーリーです。
公開日:2009年6月6日
監督:横浜聡子
キャスト:松山ケンイチ/麻生久美子/ARATA

 

恋するトマト

恋するトマト
農家の過酷な現実に希望を失った日本人中年男性が主人公です。フィリピンの豊かな自然で働くフィリピン人女性と出会い、愛を育んでいく物語です。
公開日:2007年6月21日
監督:南部英夫
キャスト:大地康雄/アリス・ディクソン/富田靖子

 

深呼吸の必要

深呼吸の必要
沖縄のさとうきびを収穫するアルバイトに応募した若者たちの物語です。心に傷を負っていた各メンバーが、さとうきび畑の労働を通して大切なものを学んで行きます。
公開日:2005年1月28日
監督:篠原哲雄
キャスト:香里奈/谷原章介/成宮寛貴

 

 

 

■海外編

モンサントの不自然な食べもの

モンサント
アメリカの食を担う大企業「モンサント社」の実態を描くドキュメンタリー映画です。モンサント社が進める遺伝子組み換え作物・農薬・牛成長ホルモンなどの問題点に迫っています。
公開日:2012年9月1日(日本公開日)
監督:マリー=モニク・ロバン
キャスト:ヴァンダナ・シヴァ

 

ありあまるごちそう

ありあまるごちそう
工場式農業を扱った2005年のドキュメンタリー映画です。世界人口を上回る120億人分の食料が生産され、10億人が飢えに苦しむ歪んだ世界の実情を詳らかにしています。
公開日:2011年2月19日(日本公開日)
監督:エルヴィン・ヴァーゲンホーファー
キャスト:ジャン・ジグレール/ピーター・フラベック/カール・オトロック

 

フード・インク

フードインク
アメリカの食品産業の問題点を映し出すドキュメンタリー映画です。農薬や遺伝子組み換え問題など、低コスト大量生産に潜むリスクとオーガニックフードの価値を訴えています。
公開日:2011年1月22日(日本公開日)
監督:ロバート・ケナー
キャスト:エリック・シュローサ―/マイケル・ポーラン

 

いのちの食べ方

いのちの食べ方
食物の大量生産の現場を描いたドキュメンタリー映画です。ナレーションもインタビューもBGMもなく、食料生産現場とそこで働く人々のみを映し出しています。
公開日:2007年11月10日(日本公開日)
監督:ニコラウス・ゲイハルター
キャスト:生産現場の人々

 

プレイス・イン・ザ・ハート

プレイスイン・ザハート
1930年代のアメリカ南部が舞台とし、未亡人が借金返済のために農業を行う苦難を描いています。家族のあり方を映し出した感動ドラマです。
公開日:1985年3月16日(日本公開日)
監督:ロバート・ベントン
キャスト:サリー・フィールド/ジョン・マルコビッチ/エド・ハリス

 

 

■まとめ

農業を扱った映画はあまり数が多くないイメージがありますが、探してみると意外に多く制作されています。国内と海外では作品の傾向に差があり、邦画の場合は農業をテーマにしつつ人間を描いた人間ドラマか、農業における苦労や喜びを描いたものが多いと言えます。

一方、洋画の場合はドキュメンタリー映画が多いのが特徴です。大規模農業の裏側に潜む問題点をクローズアップし、社会に問題提起する目的で映画が作られている印象を受けます。映画の中に出てくる農業は、演出上の都合や上映時間などの理由で誇張されていたり省略されていたりするため、実際の現場と違う部分があるかもしれません。

それでも映画を見ることで何かに感動すれば、その気持ちが農業や食について考えるきっかけになるかもしれません。農業関係の情報を扱う当サイトとしては、そういった問題意識を持った方が多くなるよう心から願っております。

 

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