e-ラーニングとは
パソコンを利用した学習のこと。WBT(Web Based Training)ともいう。インターネットを介した学習方法が増えている。
出典元:ASCII.jpデジタル用語辞典
時間や場所を問わず、都合のよいタイミングで学習できる点がe-ラーニングのメリットといえます。そして農業に関連する学びもe-ラーニングを活用して、学習する場所を問わずに行えるようになってきました。
そこで本記事では農業に関連するe-ラーニングサービスを紹介していきます。
農業関連のe-ラーニングサービス紹介
農機安全e-ラーニング
農作業中にはさまざまな事故のリスクが潜んでいますが、農作業中に発生する事故の中で、農業機械作業が原因で起こるものは数多くあります。
関連記事:農業の事故の事例を紹介。農作業を安全に行うための対策とは。
農研機構が公開している「農機安全農機e-ラーニング」では、乗用トラクター、自脱型コンバイン、歩行用トラクター、刈払機の4機種7つのコンテンツで、それぞれの安全な使い方を学ぶことができます。安全な使用方法を学び、農機の正しい知識を身に付けることは、事故を防ぐことに役立ちます。
アグリイノベーション大学校
農業について学ぶことができる社会人向けの学校です。通学の場合、講座は週末に行われるため、仕事を続けながら農業技術や農業経営について学ぶことができます。近年では、関東校、関西校に通学するコースの他、オンラインと併用して学べるコース、オンラインのみのコースも登場し、幅広い学び方が提供されています。
オンライン通信コースでは、座学講義の動画をオンラインで受講できます。公式ホームページでは座学講義の様子がYouTube動画として配信されています。
The CAMPus
“インターネット農学校”の「The CAMPus」。農業の知識や農家たちの哲学やノウハウをウェブマガジンとして配信。新規就農希望者や農業に興味関心がある人におすすめです。16歳以上の健康な男女なら誰でも入会でき、入会金、月会費は各500円。一部の記事は無料公開されています。
また「The CAMPus」では「0.5haで年商1000万」をビジネス面での基準値に掲げた「コンパクト農家の育成に特化したオンラインスクール「コンパクト農ライフ塾」も開講しています。農家たちによる成功ノウハウを凝縮した授業を1講座2時間✕全10回の短期集中型で行うというもの。2020年12月23日現在、第5期生が募集されています。12月中は終了してしまいましたが、無料オンライン説明会も開催されているので、副業で農業を始めたい人や田舎暮らしや地方移住を考えている人などは、動画等でチェックしてみてはいかがでしょうか。
お米未来塾
稲作に特化したe-ラーニング動画サービスです。稲作にまつわる4つの分野、「稲作の1年」「栽培技術」「経営技術」「事業計画手法」から講義を選び、動画を視聴できます。無料の塾生登録を行うと、無料動画を閲覧でき、月額500円の動画見放題プランに申し込めば、毎月追加される動画コンテンツを全て閲覧できます。
また「お米未来塾」には、「稲作用語集」や稲作に関わる人に役立つ書籍を紹介する「推薦図書/書籍紹介」、相談窓口や補助金制度等を調べることができる「お役立ちリンク集」など、動画サービスを利用しない人でもチェックしておきたい情報が盛り沢山です。
各市町村や民間企業での研修情報を探すなら…
農林水産省の補助事業として一般社団法人全国農業会議所が運営する「農業をはじめる.JP」。「研修/学ぶ」のページには各市町村や民間企業での研修情報が掲載されているのですが、最新情報を見てみると“【静岡県】「農業で独立したいあなたへ!本気の静岡県就農セミナー」をオンライン開催します(10/31)”や“12/26(土)「青森県 起業・就農はじめの一歩セミナー」をオンラインで開催します!”(2020年12月23日閲覧)といったオンライン開催のイベントが掲載されていました。
常にオンライン開催のイベントがあるとは限りませんが、自分の興味のある地域や団体がオンラインでセミナーや講座を開催している可能性もあります。チェックする価値はあるのではないでしょうか。
参考文献