農作業は中腰で行うものや重い荷物を運搬する作業などが多く、腰痛を抱えている人が少なくありません。そこで本記事では、比較的購入しやすい前屈作業や運搬作業が楽になるグッズと自作アイデアをご紹介していきます。
前屈作業や運搬作業が楽になるグッズ
サポーター
腰をサポートするグッズを使うと、腰への負担が軽くなり、作業が楽になります。
サポーターは、自分のウエストに合ったものを選びます。自分の体に合うものでなければうまく機能しないので、家族で共有するのはあまりおすすめできません。またサポーターを付けっぱなしにするのもおすすめできません。サポーターは筋肉への負担を減らしてくれますが、付け続けると筋肉の衰えにつながってしまいます。
腰を安定させるには体幹やインナーマッスルを鍛えるのが効果的ですが、これらはすぐに鍛えられるものではありません。体幹やインナーマッスルを自発的に鍛えながらも、サポーターを活用して負担を減らすのが、腰痛予防と対策につながると考えます。
購入しやすい、動力なしのパワーアシストグッズ
農作業の負担を減らすグッズとして注目を集めているパワーアシストスーツ。ただ、電動モーターなどで動きを補助するものなどになると、本体の重さや価格から手が出しにくく感じられることも。
一方バネなどで体の動きをサポートする動力なしのパワーアシストグッズは、軽量なものが多く、動力があるタイプよりは購入しやすい価格となっています。バネの力で体の曲げ伸ばしが楽にできるようになるので、重い物を持ち上げる動作をしたときに、足腰への負担が軽減されます。
座ったまま作業ができる収穫台車
座ったまま作業ができる乗用作業車もおすすめです。市販されているものを見ると、作業がしやすいようイスが回転するものや、長時間作業できるようにイスのクッション性を高めたもの、コンテナや収穫カゴが置けるテーブルが搭載されたものなどがあります。
腰を痛めないよう高さを調整できる収穫台車
使う人の身長や楽な姿勢に合わせて台の高さを調節することで、腰への負担を軽くすることができます。
自作するのもおすすめ
収穫台車を作業しやすい形に作り直すのもおすすめです。
例えば、市販の農業用カートに塩ビパイプなどでフレームを取り付け、遮光ネットを張れば、台車に座ったまま作業できる日除け付きの台車を作ることができます。
また株式会社CuboRexが販売する「E-cat kit」は一輪車や手押し車を電動化させるもの。キットに入っているモーターが内蔵されたタイヤに取り替えたり、バッテリーなどを装着するだけであっという間に電動化できます。
腰痛は予防やケアも大切
サポーターや腰痛持ちさんに優しい収穫台車などを活用するのもおすすめですが、やはり腰痛は予防やケアも大切です。本サイトでは、腰痛にならないために心がけたい農作業動作や予防策、腰痛について解説している整体院のHPなどを紹介しています。
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まだ腰痛持ちでない方は予防を、腰痛持ちの方は悪化させないよう心がけていきましょう!
参考文献
- 【ぎっくり腰経験者が厳選】腰痛持ちが今すぐ欲しい!腰痛グッズ11選
- 【2020年最新】買える!動力なしパワードスーツ6選|作業中の体の負担を減らそう
- 小型軽量から大型静音までおまかせ!おすすめの台車23選
- 現代農業9月号(一般社団法人農山漁村文化協会、2020年9月)