人手不足で困っている農家は多い!
日本の農業界は、いま人材不足に悩まされているといいます。
2017年2月に掲載された日本経済新聞のデータでは、農業人口は5年で2割もの減少をしているそうです。
また、日本の農業就業者は高齢化が進み、農林水産省のデータによると、65歳以上の高齢者が実に6割も占めているそうです。
では、なぜ農業従事者の高齢化が進んだのでしょうか?
それは、一昔前までは、家が農家をやっていれば、その家に生まれた男子は当然農家になるものとされていましたが、大学進学率の高まりや経済的豊かさの増大と伴い、農家に生まれても農家をやらないという子供が増えていったことに原因があるといわれています。
また、農業に対する消極的なイメージというのが非常に強く根付いており、農業はつらい肉体労働で、汗や泥まみれになり、それにもかかわらず収入がよくない、といった印象を多くの人がもっています。
しかし他方で、最近では、農業を扱うテレビ番組も増え、また、ストレスが強い都会の生活よりも、自然を肌で感じ、自分の人生を大切に送ることができる生活をしたいと思う人も増えてきているのも事実です。「親が農家でなければ農業をしてはいけない」というわけではありません。
意外!農業インターンシップとは?
農業の仕事をやってみたいという人は、どのようにして農業従事者になるかをご存知ですか?
実は、会社への「就職」と同じように、農家への「就職」というのがあります。
略して「就農」とも言ったりします。
この就農を目的として、学生や社会人に向けて、就職先として農業という業界があることを知ってもらうために、農業法人などで就農体験“農業インターンシップ”をすることができます。
実際に、その地域に溶け込んで農業を行うことにより、農業の悪いイメージを払しょくさせ、農業とはどういうものかを身をもって理解することができます。
また、農業インターンシップが終われば、正社員として就農できる可能性もあります。
最近では、農林水産省が後押しして農業生産法人を各地で作っており、いままで一人ないし家の人たちで閉鎖的に行っていた農業を、会社のようなオープンの場で仕事をすることができるようになっています。
出社時間や退社時間、残業代、仕事内容などが決められており、若い人にとっては身近に感じることができる、まさに業務として確立していっています。
農業インターンシップでは、実際に農家がやっていること(種まき、苗を育てる、肥料をまく、収穫する、出荷する)を体験できるとともに、その生産物が現実に販売されるに至るまでの過程(生産、加工、販売)までみることができます。
そのため、農業インターンシップを体験した方は、自身が思っていた農業像と実際の農業像の間にギャップを感じることなく、農業の仕事を開始することができますので、もちろん農業をやり始めたものの、すぐにやめてしまう、といったこともありません。
農業系インターンを相談できるサイト一覧!
農業インターンを希望する学生や社会人の多くは、農業インターンサイトで情報収集しています。
また、農業インターンを受け入れてみたいという農家の方も、同様のサイトをご覧になっていますが、中には相談窓口を設けておらず、、農業インターンの受け入れエントリーしかできないサイトもあります。
そこで、農家の方が相談できる農業インターンサイトを集めてみました。ぜひ検討してみてください。
【あぐりナビ】https://www.agri-navi.com/
全国規模で求人やインターンシップの募集を行っており、専任アドバイザーがいるので、気軽に相談することができます。
【農家のおしごとナビ】http://www.agreen.jp/
こちらも全国規模で求人やインターンシップの募集を行っており、『農業女子PJアワード2016』を開催するなど、女性目線も取り入れられているサイト構成になっています。
【全国新規就農相談センター】https://www.nca.or.jp/Be-farmer/
全国規模でのインターンシップを募集しており、農林水産省などが給付している補助金などの情報についても詳細に提供しています。
【farm+biz(ファームビズ)】http://farmbiz.jp/
全国規模で求人・インターンシップの募集をしており、農業やインターンシップに関する様々な情報やfarm+biz magazineという情報サイトも提供しています。
就農を受け入れる農家の方をサポートから、各種相談窓口を併設しています。
また、人材募集のための合同企業説明会(新・農業人フェア)も行っています。
まとめ
インターンと聞くとはじめはハードルが高いかもしれません。
ただ、受け入れる側もインターンの方もお互い初めての場合も多いので、変にかしこまらず、力を抜いてお付き合いする事が大事なのではないでしょうか。
労働環境や、インターンの方の目的等もありますが、最後は【人づきあい】が上手くいくか?が重要だと思います。