農業従事者は年々高齢化しており、農業人口も減少の一途を辿っています。しかし、高齢者のリタイヤに伴って農業従事者の年代は少しずつ若返っているのが実情です。とはいえ人手が足りないことには変わりなく、少ない人数で効率良く仕事をしなければなりません。農業は作物を作るだけが仕事ではなく、出荷や直販といった販路の確保も大切な仕事です。自分で作った作物を効率的にPRしたり販路を確保したりするために、インターネットを活用する農業従事者が増えています。
おしゃれなホームページを作って他と差別化を図る若い農業従事者も多く「農業はダサい」「何となく田舎臭い」といったイメージを払拭するサイトも目白押しです。中にはファッションサイト顔負けのものまであり、若い農業従事者の本気度とセンスの良さが伺えます。この記事では、デザインセンスあふれる農家のホームページをご紹介します。見ているだけで楽しくなること請け合いです。
■おしゃれなデザインの農家のホームページ8選
・たかしま農園
トマトをメインにした農場で、ホームページには随所にトマトをイメージしたポップなカットイラストが並びます。変わった形のトマトを育てており、その形を前面に出しつつも可愛い感じでまとめたセンスが光ります。変わったデザインのサイトは使い勝手が悪くなりがちですが、メニューを絞っているのでユーザビリティも高いです。
・農園星ノ環
カーソルをアイコンに載せると、色が変わったり動いたりして楽しいサイトです。カラフルな版画のようなデザインは素朴な雰囲気とポップさを両立させています。ページに動きがあるので操作が楽しくなるデザインです。メニューが多いものの、シンプルかつ見やすくまとめており、見る人のことを考えた好感の持てる作りです。
・あらい農園
イラストではなく、野菜の写真をとにかくふんだんに使ったサイトです。野菜へのこだわりが伝わってきます。写真が「にょきっ」と大きく大胆に動くところがあるので、見た目の楽しさがあります。農園で取れた野菜をトップページで大量に見ることができるので、どんな野菜を作っているのかが一目瞭然のデザインです。
・ぼちぼち農園
和紙のような柄をメインにした使いやすいサイトです。シンプルなデザインほど難しいものですが、温かみのあるテイストを演出しながら上手にデザインをまとめています。ホームページからハンドメイド感が感じられるせいか、野菜も同じように手作りで手間暇をかけて育てられたようなイメージが湧いてきます。
・久松農園
サイトを開いてパッと目を引くのはメニュー欄です。「製品」や「取引先」などのわかりづらい言葉が少なく、「つくっているもの」「食べられるお店」など、わかりやすく書いてあります。白を貴重とした作りで、文字やフォントは読みやすいが選択されています。見やすくわかりやすい、閲覧者のことを考えたデザインと言えます。
・世羅幸水農園
果樹農園のサイトであることが一発でわかるトップ写真が魅力です。これでもかと美味しそうに撮影された果物の写真は、見るだけで味や香りが伝わってきます。果物の鮮やかを際立てるためか、サイト自体の背景は落ち着いた色で統一されています。果物狩りで楽しそうな様子もたくさん掲載されており、非常にアピール力の高いサイトです。
・村上農園
スプラウトを扱っている会社のサイトです。スプラウトは基本的に変わり映えしない色なのですが、それを美しく見せる努力が各所に見られます。特に「でつくる(recipe)」のページは色鮮やかで、写真撮影を含めたデザイン技術の高さが伺えます。豊富なコンテンツバナーも興味をそそるようにデザイン化がなされ、こだわりがわかります。
・山下フルーツ農園
かわいらしいけど派手ではない、素朴だけど地味ではない、絶妙のデザインセンスで作られたサイトです。森の木々や果物、田舎の建物を、まるでピクトグラムのようにデザインしたイラストからは、確かなセンスが感じられます。「当農園について」「農園マップ」のページには面白い仕掛けがあり、マウスオーバーしたときにガラッと色が変わります。
■まとめ
いかがでしたでしょうか?単に「見た目の美しさ」を追求したサイトではなく、ユーザーのことを考えて「機能美」を兼ね備えたサイトをご紹介しました。
ホームページを訪れたユーザーの利便性を考える心遣いは、きっと野菜づくりにも活かされています。農作物は大抵色も形も決まっています。ニンジンを見たら「あ、ニンジンだ」と思う人がほとんどで「美しいニンジンだ」と思う人は少ないでしょう。
農作物を美しく見せて購買に結びつけるには並大抵の努力ではありませんが、今回紹介したホームページではどれも野菜を美しく見せるのに最大限の努力をしています。そういった努力を欠かさない農業従事者を、当サイトでは応援しています。
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