クアラランプールとレダンアイランド(その1)-夕食代金7800円そのうち、なんと瓶ビール代6000円とは-

クアラランプールとレダンアイランド(その1)-夕食代金7800円そのうち、なんと瓶ビール代6000円とは-

9月7日から14日にかけて3人の友人たちとクアラランプールとレダンアイランドリゾートに行く機会があったので、今回から何回かにわたりこの旅について報告しよう。

9月7日の土曜日、日暮里発7:23のスカイライナーに乗り成田空港に向かった、成田空港の改札で友人たちと待ち合わせターミナル1へ。出発便は成田10:20発のマレーシア航空MH89便だ。僕たちが自動チェックイン機の前で操作方法について話していると、親切なマレーシア航空の地上係員の女性が来てくれて、彼女の指示にしたがい予約番号などを入力、最後はパスポートの顔写真を指定された場所に置くとそれが読み取られ、しばらくすると正面を向いた写真が自動撮影されて、その写真とパスポート写真を照合しチェックイン完了でした。
マレーシアはイスラムなのでビール以外のお酒が売っていないとの情報があったので、飲兵衛の僕たちは、まず、免税店に向かった。免税店で1週間分の酒を購入しようとの算段だ。ジョニーウォーカー1リットル瓶2本ジンとラムをそれぞれ1本ずつ、合計4本ゲットした。
定刻よりやや遅れてMH89便は離陸7時間25分のフライトでクアラランプール国際空港に到着した。到着後、タクシーでダウンタウンブキッビンタン地区のスイス ガーデン ホテル クアラルンプールに向かった。
(このタクシーが曲者だったがこの顛末については改めて記すことにする)

ホテルにチェックインをして、各自荷物を部屋に入れ8時にロビーに集合した。このメンバーの一番若いYくんの案内で、ホテルの近くのアロー通りのナイトマーケットに夕食を食べに行った。クアラランプールにはいくつかナイトマーケットがあるが、アロー通りの屋台は有名なのだ。このホテルは、僕が何気なく予約したのだが、偶然、立地的に良いところにあり、結果としてベストに近いチョイスだった。

アロー通りの両側には屋台が並んでいて、店の前には道路に面してプラスチック製の机と椅子が並んでいる。アロー通りは、一見、歩行者天国のように見えるが、車やバイクが頻繁に通っている。もともとマレーシア料理は多国籍料理なのだが、アロー通りを歩いている人も多国籍そのものだ。

200mあるアロー通りを歩きながら手頃な店に入った。まずは、タイガービールで乾杯し、魚料理、ミーゴレン、ナシゴレン、カンコン・ブラチャン(空芯菜炒め)、春巻きなど何品か注文した。出てきた料理は中華料理風であったが、味付けは問題なく美味かった。勘定は、全部で260リンギ約7800円ほどだったが、何と、ビール代が200リンギだった。タイガービールは1人2本、全部で8本だった。要するにビール代6000円、料理代が18000円ということだ。この値段を聞いた時には、みなで笑ってしまった。

 

(アロー通り屋台)

 

食事のあとは、アロー通りの夜店を覗きながら通りの終わりまで歩いた。観光客が多い。また、スイカやメロンを切って売っている店、フルーツのジューズの店、串に刺した肉や野菜や魚介が並べてある皿から何本か注文しお湯を通して食べさせる夜店が多いのに驚いた。
友人が、フルーツジュースを買って飲んだので一口もらうと甘いマレーシアの味がし、クアラランプールに来ていると実感した。

帰りに、7・11(セブン・イレブン)で朝食のサンドイッチとオレンジジュースを買い、また、夜の宴会のための氷を仕入れホテルに戻った。1時間後にホテルのロビーに集合し僕の部屋でジャックダニエルの黒で初日の宴会が始まった。なぜ、ロビーに集合したかといえば、上りのエレベターは、防犯上、ルームキーがなければ、目的の部屋の階には止まらないので、一旦、全員がロビーに集まったのであった。
僕の部屋でのジャックダニエル&セブン・イレブンで買った氷で宴会が始まった。ジャックダニエルのハイボールはこれから始まる愉快な旅のスタートの合図だった。

 

 

【プロフィール】
稲田宗一郎(いなだ そういちろう)
千葉県生まれ。小説『夕焼け雲』が2015年内田康夫ミステリー大賞、および、小説『したたかな奴』が第15回湯河原文学賞に入選し、小説家としての活動を始める。2016年ルーラル小説『撤退田圃』、2017年ポリティカル小説『したたかな奴』を月刊誌へ連載。小説『錯覚の権力者たちー狙われた農協』、『浮島のオアシス』、『A Stairway to a Dream』、『やさしさの行方』、『防人の詩』他多数発表。2020年から「林に棲む」のエッセイを稲田宗一郎公式HP(http://www.inadasoichiro.com/)で開始する。

 

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