2024/03/19 | インタビュー |
【兵庫県】葉面散布でヤマノイモ秀品率20%UP!
兵庫県神戸市
植田達士様
なぜウルトラファインバブル(UFB)を導入されましたか?
カクイチさんのことは、農機具倉庫を探していた時に問い合わせたことがあったため知っていた。
2019年ごろ、常連のお客様から「知人の会社で農業用UFB発生装置のモニター募集をしているらしいけど、興味はありますか?」と声をかけていただいた。
「ぜひ話を聞いてみたい」と返事をしたところ、来てくれたのがまさかのカクイチさんだった。
どのようにウルトラファインバブルを使っていますか?
植田さんが使っているUFB発生装置は、100V電源で動く循環式の装置である。
軽トラックに積んだ300Lのローリータンクで40分間循環させて酸素UFB水を作り、それを希釈水として液肥と殺菌殺虫剤の葉面散布に使用している。
ウルトラファインバブルの効果はいかがでしたか?
葉面散布に2回使用しただけで、葉の繁り方が全然違った。
台風が来た時は、葉の重さで倒れやすくならないかを心配するほどだった。
(↓タイムラプス動画参照)
この変化が収穫にどのように影響するか、ドキドキしながら待っていたが、秀品率が大幅に向上するという驚きの結果になった。
慣行区では実の形が暴れていたり、大きさもバラバラで種芋のままの状態のものもあった。
一方、UFB区は大きさが均一で、形も丸く、根量の多い芋が多かった。
この違いは、掘り起こし機の補助をしているパートさんが気が付くレベルだった。
結果、慣行区の秀品率は30%程度なのに対して、UFB区は50%を超えていた。
収穫に同席した資材メーカーのアドバイザーも「何を変えたの?」と驚いており、①UFBと肥料の相性が良かったこと
②根張りが良くなったことで、夏の暑さにも耐え、栄養が均一に実に廻ったこと
が要因ではないか、と考察していた。
UFBは浸透性が高いので、葉面散布された有機肥料成分の浸透・吸収が慣行区よりも促進されたことも大きいのではないかと考えている。
翌年に再現性試験を行ったところ、同様の結果が出た。
肥料や灌水はどうされていますか?
根量の違いが顕著なため、肥料を多くすればさらに大きな実を収穫できるだろうが、ヤマノイモはひと玉500gくらいがベストな作物なため、大きくなりすぎないようにこれまでと同じ管理方法で栽培している。
栽培にはどんなご苦労がありますか?
自分は、農業と内装業の二足の草鞋で生活している。
どちらも楽しみながら仕事してるので苦労ではないが、内装業に時間を取られてヤマノイモの手入れが出来ず、秀品率8%と最悪になった年もあった。
そんな中、秀品率向上が狙えるUFBとの出会いは、とても価値の大きいものだった。
今後について
今は、露路でヤマノイモ、ハウスでアスパラガスを栽培しているが、収益性の高い農作物に対しては常に意欲的に情報収集をしている。
カクイチさんはHPや公式LINEで定期的に、他の農家さんのUFB使用事例を紹介しているので、新しいチャレンジを始める時にはまた相談して、UFBを最大限活用していきたい。