2018/09/11
レポート
カクイチ実験圃場、ミストシステムときゅうり、トマト、なす
2024/01/15 | インタビュー |
栃木県真岡市
渡辺寿章様
先代からコメと露地ナスを栽培していたが、国の補助事業でハウスを建てることになり、ハウスでのナス栽培を始めた。
栽培経験20年。
渡辺さんの圃場はオランダ式のハイワイヤーハウスではないため、収量を上げるしかない。
その課題に対してUFBが有効ではないかと同じナス部会の人から紹介を受けて、導入した。
その後、新型コロナウイルスが流行した際に、補助金(持続化給付金)が80〜90万ほど出るとのことで、購入に至った。
今の所、はっきりと効果は見えてはいない。
UFBありとUFBなしで比較したいのだが、UFB装置とは無関係な炭酸ガス発生装置やベッドで不具合が起きてしまい、栽培の足を引っ張ってしまっている。
しかし、不具合が起きている状況でも反収は導入前と変わっていない。
また、感覚的にだが、A品率は良くなった気がする。
一方、今作は酸素供給量を少し増やしてみたところ、節間が長くなってしまった。
ただし、これは今年の猛暑の影響も考えられるので、UFBの効果とは断定できない。
UFBは活着に対して効果があると言われている。
植物は定植してしまえばこっちのものなので、この活着率が良くなることは非常にありがたい。
また、温度によって植物の酸素要求量が異なるそうなので、気温や植物の状態に合わせて、酸素供給量をコントロールできるかがUFBを使いこなす上でのポイントだろう。
UFBは酸素を供給する技術なので、原理的には植物に良いことはわかる。
しかし、自分のところではまだその効果を見出せていないため、試行錯誤していきたい。