2023/12/18 | インタビュー |
【山形県】日射比例灌水と酸素UFBの相乗効果で収量大幅UP!
大江町と寒河江市の農家12人でつくる「大江トマト倶楽部(くらぶ)」に所属し、6~11月に出荷する夏秋トマトを栽培している。
「エコファーマー」の資格を持ち、環境に配慮しながら、有機肥料を用いた土づくりと減農薬で栽培し、消費者の声を反映した農業を実践している。
栽培経験30年。
なぜウルトラファインバブル(UFB)を導入されましたか?
JAさがえ西村山の部会説明会の際に「モニター募集中なので試してみませんか?」とカクイチさんから声をかけてもらった。
大江トマト倶楽部で4名導入したが、確かな効果が分からなかったため、残念ながら現在は自分1人。
ウルトラファインバブルの効果はいかがでしたか?
最初の3年間は、全く変化が分からなかった。
昨年、装置をバージョンアップし、酸素供給量の設定をカクイチさんから勧められた値にしたところ、一つの枝に大玉が10個くらい鈴なりになっており、周りの農家がみんながびっくりする状態になっている。
過去30年、こんな状態は見たことがない。
今作終了後の集計結果が楽しみだ。
肥料吸収についてはどのように考えられていますか?
日射比例&UFBにしてから、灌水量は増えたが肥料は増やしていない。
それでも玉の肥大化が進み、収量が増えたということは、土中の栄養素をUFBの効果で吸っていると考えられる。
今作終了後の土壌分析結果を注視したい。
今後の検証について
カクイチさんからは、来作は生育ステージに合わせて酸素量を調整する「バブルコントロール」を提案されたが、昨年導入した日射比例灌水と酸素UFBの相性の良さなのか、それとも酸素供給量設定を上げた効果なのかがまだ分からないので、自分としてはこのままの設定であと一年は継続したい。
いずれにしても、UFBが収量増に大きく起因しているのは間違いないと感じている。
今年“たまたま”で終わらせず、今後も安定した収量を得るためにも「UFB装置使用前」「UFB装置(加圧溶解式)」「UFB装置(キャビテーション+加圧溶解式)」の3つの期間に対して、環境センサー数値、作後の土壌検査、収量、秀品率のデータをカクイチさんに提供し、夏秋トマトのハウス栽培における適正値を明確にしたい。