2023/12/08 | レポート |
【和歌山県】「糖度ダウン」のマイナス現象を反転!
和歌山県オリジナル品種「まりひめ」を奥様と二人で栽培されている田渕様。
キュウリや大根、米を栽培してきたお父様の後を継ぎ、イチゴの栽培にチャレンジし、地元の松葉を堆肥に利用した循環型農法で日々研究を続けている。
栽培経験12年。
なぜウルトラファインバブル(UFB)を導入されましたか?
カーポートの購入がキッカケ。
ちょうどモニターを募集しているとのことで土耕・高設それぞれに設置した。
前職はゴルフ場のグリーンキーパーをしており、踏まれて硬くなる土に対して酸素剤が有効であることを体感していたので、イチゴにおいても絶対に良いはず、と考えて迷わず導入した。
ウルトラファインバブルの効果はいかがでしたか?
1年目に圧倒的な樹勢の違いに驚いたが、果実に味が全く乗らなくなってしまった。
慌てて使用を止めると10日程で味が戻ったので、「これは無作為に使うべきではない」とUFB装置の使用をストップした。
それが怖くてその後2年間は全く使っていなかった。
では、なぜ現在も使っているのですか?
カクイチさんに相談したところ、全国の他のイチゴ生産者様の事例から、従来と同じ施肥と灌水量では糖度が下がりがちなことがわかった。
その後、YouTube(みうっちのアグリTV)など、デジタルで他の会員さんの検証結果などを自分なりに分析して、「装置を使わない」のではなく、肥料と灌水を調整して「装置を活用する」方向に考えを変えた。
肥料と灌水についてはどのように考えられていますか?
自分でも葉をすりつぶして硝酸体窒素を計測しているが、UFB灌水の翌日にその数値がUPする傾向がある。
窒素過多で先青果が多少出てしまったのも、その証拠だと思う。
高設ハウスに関しては排液量も減ったので、現在では灌水量を少し減らしてECを上げている。
土耕に関しても同様の栽培管理を行っている。
最近、カクイチさんのAQUA DATA BOOKを読ませていただき、さらに理解が深まった。
この栽培方針で、一定の糖度をキープした上での収量増加に繋げたい。
今後について
イチゴは近い未来、飽和状態になる。
今のうちに、コストと労力を抑えながらも味と収量をUPする栽培法を確立しないと生き残れない、と考えている。
UFBをさらに使いこなし、さらに他の資材にもアンテナを高く張りながら、この道を極めたい。
カクイチへの要望
他の生産者の情報やデータの惜しみない開示が大変ありがたいので、これからも続けてほしい。
今はまだ作の途中だが、作が終わる6月くらいにはまたお越しいただき、結果の分析をして一緒にレベルアップしていきたい。