2023/07/10 インタビュー

様々な問題解決の根底には土中の酸素濃度にかかっている。

投稿者:カクイチ

山梨県 北杜市
株式会社o-b-iベリー 代表取締役社長
小尾能敏様

小尾様は日本ブルーベリー協会元理事、全国を回られ、現在はブルーベリーの栽培方法の勉強会で講師を務めており、生徒数は100人超。栽培経験39年。

 

なぜウルトラファインバブルを導入されましたか?

ブルーベリー栽培には根と樹のバランスが重要。そのためには

①鉢植栽培で水管理を人間がコントロールできるようにすること
②樹が吸収しやすい酸素を土にいれることが必要。

この2つの栽培手法で、人件費をかけずに、多量栽培できる技術の確立できるのではないか?を模索していた。酸素ウルトラファインバブルはそれができる!だからこそブルーベリー栽培には絶対有効!と思い導入した。

酸素ウルトラファインバブルが有効と思った理由

①ブルーベリーのひげ根は非常に細かく、先端に菌を養成してエルコイド菌根菌(きんこうきん)を作って養分を吸い寄せており、水と一緒に酸素を取り入れて、養分も取り入れる。→土に酸素を入れるのは植物に良い状態をつくる。耕具でたがやして土に酸素いれるのもひとつ。しかしブルーベリーの樹を植えるとたがやせないので、それを補う意味でNBは有効。

②ブルーベリーはイネ科ではないので、水浸しでは土の酸素を吸収できず、酸欠になり根腐れを起こしてしまう。しかし、ウルトラファインバブルであれば、酸欠状態を緩和することができる。酸素分子の大きさも大中小あり、結合次第で根張りが変わる。

③ブルーベリーは、りんごや梨とは異なり、実がある時は樹に養分をためず、実が終わってから、葉から光合成をして、樹に栄養、そして根に栄養を蓄える。そのため冬の間にどれだけ樹の養分を貯められるかが重要。
独自開発した鉢植栽培と活用することで、人間が水管理をコントロールできると思い導入に至った。

なぜ酸素が必要なのですか?

・土に酸素が必要ということは早い段階からわかっていた。ピートモス、もみがら、ダンボール等で試験を行ったところ、段ボールを縦にきって5センチくらいのものを入れたところ、段ボールがダントツに成績がよかった。通気性がよかったからと考えられた。しかし、コガネムシの幼虫がすごくはいるという現象が生じた。

・土に樹が吸収しやすい酸素を入れておいてあげれば、うんと大きくなる。普通の1.5倍伸びる、実も大きくつけるし、相対的に大きくなるということがわかった。

・長年の研究結果から、様々な問題解決の根底には土中の酸素濃度にかかっている。酸素を十分根に行き渡せることが解決の糸口になるとの考えに至った。

 

ウルトラファインバブルの効果はいかがでしたか?

・普通なら実をならせると樹がつかれる。花芽があまりつかなくて、新しい枝が伸びていない。しかし、酸素ウルトラファインバブル水で育てたものは実をならせてもくたびれない。養生しなくても済む。結構実をならせてもくたびれない。根張りが良いから、肥料をどんどん吸収する。

・普段なら疲れる樹が、疲れなくて樹の成長には酸素ウルトラファインバブル潅水はとてもよい。実のなりの大きさなど違いがでてくると感じている。

・根っこの更新をすると樹が元気になる。古い根っこや樹をあまり大事にしない。新しいほうが花芽が多く美味しくなる。根が古いと水の吸い上げが悪くなる。水と一緒に肥料が上がる。形成層が大きくなればなるほど幅は広くなるが、枝もたくさんしげる。水を吸い上げる量が足りなくなる。

・根は水だけを吸い上げているわけでない。酸素を根っこから自然に吸い上げている。土の中の酸素をすって樹は大きくなる。根っこは二酸化炭素をすわないけど、酸素はすっていて、酸素の量がおおければ植物は大きくなるし、美味しいものができる。

・特に実がなってもその後の樹の回復状態が良い。昨年酸素ウルトラファインバブル 潅水をしたブルーベリーに対し、お客様からの反応が、とてもおいしい、食味の感想では非常に甘いとの反応があった。観光農園でブルーベリー狩りを楽しみ、そのあと気に入った品種をもちかえるようにしていたが、ウルトラファインバブル 区の樹の方を持ち帰られる方が多かった。

肥料吸収についてはどのように考えられていますか?

・カルシウムがブルーベリーに重要と気づいたのは、食物成分表を分析したときに、ブルーベリーは1グラムあたりのカルシウム含有量がリンなどより多いことから、カルシウムが必要だと気がついた。しかし、カルシウムは食物で一番効くのが遅い。効くのが1年かかっても出てこない。可吸態になるスピードが遅いから。

・しかし、カルシウムがあることで、2年で実が硬くて自然落下しない実になる。酸素ウルトラファインバブルをいれれば、肥料に関係なく、カルシウムが1年で効くのではないかと予想した。樹と根をいかによく育てるかには、カルシウム、微量要素が重要。肥料あげすぎると花芽がつかない。リン酸過剰でなければ、ほとんど肥料がなくても育つ。下手に肥料をあげると、窒素・リン酸がたまって根詰まり起こし、8年で植え替えになる。

 

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