2020/02/28 | レポート |
【三重県】小松菜栽培でのウルトラファインバブル導入事例
今回ご報告するのは、三重県桑名郡木曽岬町のT様の事例です。
T様の農場では、14Aの敷地内で47,000株の小松菜「菜々美」の栽培を行っています。
栽培方法は、培養液を使って育てる水耕栽培です。培養液や温度、湿度、太陽光を温室で自動的に調整し、生産環境をコントロール。土耕栽培に比べ生育が30〜50%も早く、やさしい味で香りも食感も良い小松菜に成長します。
2019年4月よりウルトラファインバブルの導入を開始。導入にあたり、下記のような点に期待を寄せていただいています。
・小松菜の生育スピードを上げ、回転数を増やすことで収穫量アップにつなげたい
・出来るだけ農薬を使用せずに栽培したい
T様の農場では以前リーフレタスも栽培していましたが、夏場に全滅してしまい、現在は暑さ・寒さに強い小松菜の栽培に絞るようになったという経緯があります。T様は今回のウルトラファインバブル導入で、「夏場の収穫量アップにも期待したい」と意気込んでいらっしゃいます。
ウルトラファインバブル導入により、根の長さが倍以上に成長
T様の農場での水耕栽培は、温室の中で水(培養液)を循環させ、自然の太陽光を当てて栽培ベッドで育てる方法です。
24時間循環式の装置を使用し、1時間600リットルの潅水→1時間停止 を一日6回、計3600リットルのウルトラファインバブルを使用。2019年8月に定植を行い、およそ1か月後に収穫をしました。
結果、収量は例年通りとなりましたが、根の長さが通常の倍以上もの長さに成長していることを確認しました。ウルトラファインバブルにより溶存酸素量が増えたことで、ナノサイズになった酸素が小松菜に吸収されやすくなったことが要因と考えられます。
次作では、今作で行わなかった水温管理の実施を予定。小松菜は培養液の水温管理が生育に大きく影響するため、さらなる成長効果に期待しています。また、「肥料を増量して生育スピードを速め、回転数を上げることで収量アップにもつなげていきたい」とT様の意気込みを伺いました。
今作の結果をさらに分析し、次作以降の栽培に活用してまいります。今後の報告にご期待ください。