2017/07/11 | レポート |
「水で日本の農業が変わる」ウルトラファインバブルウォーターのご紹介
(株)カクイチでは「農業改善プロジェクト」に取り組んでいます。この記事ではプロジェクトの一環として開発した「ウルトラファインバブルウォーター」のご紹介をさせていただきます。
ウルトラファインバブルウォーターとは?
(株)カクイチが独自に開発した、水中にウルトラファインバブルをおよそ3億個/ml発生させられる装置の事です。
この装置に普段農作物に散布している水を通す事により、水の中にとても細かい空気の粒を取り入れる事が可能になります。
この空気の粒を含んだ水は、農作物の生育を早めるだけでなく、チップバーンを防ぐ効果などがあり、驚の結果が出ています。
ウルトラファインバブルとは?
直径が1μm以下の気泡をウルトラファインバブルと呼んでいます。
ウルトラファインバブルウォーターではこのウルトラファインバブルを
1μm~1nmのウルトラファインバブルを発生させる事が出来るのです。
1μm=1/1,000
1nm=1/1,000,000
通常、水中の気泡は上昇して水面で弾けるのに対し、ウルトラファインバブルはブラウン運動と呼ばれる動きで水中を漂い、数カ月程水中に留まる事が出来るのです。
また、ウルトラファインバブルはマイナスに帯電している事や、気泡の中には非常に高圧な内圧を持っている事などで、様々な効果を発揮します。
特に農業分野では気体を酸素にしたウルトラファインバブルで、水中の溶存酸素量が増える為、植物が根から酸素を多く取り込む事ができ、成長促進などが期待出来ます。
また、二酸化炭素のウルトラファインバブルを葉に散布することで、植物の光合成を促進させる事も可能になりました。
その他、洗浄分野・魚の養殖や鮮度維持、医療や美容分野など、様々な分野への可能性を秘めています。
ウルトラファインバブルの気になる効果は?
現在、カクイチでは全国の農家100件の方に共同実験モニターとして協力していただいており、機械を無償提供し、実際に使っていただいています。
・サニーレタスに使用した例
酸素ウルトラファインバブルを含んだ水と、通常の水道水で育てたサニーレタスを比較したところ、ウルトラファインバブルを含んだ水で育てたサニーレタスは通常よりも生育が早くなる傾向にあります。
また、水道水では200株中15株発生していたチップバーン現象が200株中1株と激減させる事に成功しています。
これは水に含まれる酸素ウルトラファインバブルによる脱窒素効果によるものだと予想されます。
さらに、育成だけでなく、味にも違いが現れました。
実際に食べてみると、ウルトラファインバブルを使ったサニーレタスはレタス独特の苦味が減少しており、今まで追肥して苦味を軽減していたものが、ウルトラファインバブルを普段の育成に利用するだけで苦味が軽減する結果がでました。
・石垣イチゴに使用した例
それまでは2月にイチゴが実る事は無かったハウス栽培のイチゴに利用したところ、イチゴが鈴なりに実らせる事が出来ました。
また、葉の生育状況を比べてみるとその違いは一目瞭然でした。
ウルトラファインバブルを使ったイチゴの葉は、葉肉が厚く、葉色が濃く育ち、葉先枯れが発生しませんでした。
ご興味のある方はこちらへお問い合わせ下さい。
問合せ先
(株)カクイチ アクアソリューション 事業本部