2023/12/22 | インタビュー |
【群馬県】土台から改善!UFBは漢方薬のイメージ!?
群馬県のブランドいちご“やよいひめ”を栽培するイチゴ農家。
収穫時とパック詰め時以外はいちごに触らないようにしており、日持ちがかなり長い。
また、群馬県で初めて、いちごの特別栽培農産物認証を取得し、減農薬・減化学肥料の栽培で、安心・安全なイチゴづくりを心がける。
栽培経験40年。
なぜウルトラファインバブル(UFB)を導入されましたか?
カクイチのガレージを建てた時に、営業さんに「これから新商品としてUFB発生装置を開発するのですが、池田さんのところで試験させてください。」と声をかけられ、導入した。
慣行区と試験区で分けて2年間栽培したところ、試験区で収量が良かったため、「これは面白い!やらないわけにはいかないな!」と思い、圃場全面に導入した。
ウルトラファインバブルの効果はいかがでしたか?
クラウンが太くなって、根張りが良くなった。
酸素供給によって、細根が酸素をよく吸っているため、根の動きが良くなる。
作終わりに株を引き抜いてみると、UFBありの方が圧倒的に根量が多かった。
立ち上がりが慣行区よりも早かったため、収穫を前倒しすることができた。
また、絶好調の時は花数が3〜4割くらい増えるほどで、小さくてもLサイズくらいになるまで、全体的に実もサイズアップした。
さらに、適度な硬さのしっかりした実がつき、日持ちが良くなった。
これらの効果によって、収量も1〜2割程度増えて、万々歳!
今では、UFBなしで栽培するのは恐ろしくてできない。
ウルトラファインバブルを使いこなすポイントはなんですか?
UFBを施与すると、根張りが良くなるので水をどんどん吸うようになる。
それと同時に肥料も吸ってしまうため、慣行栽培と同じ施肥量、灌水量にしてしまうと不足気味になってしまう。
一気に水も肥料も施与してしまうと下痢を起こしてしまうため、様子見しながら上乗せをしていくことが重要。
また、寒い時は減らす、暑い時は増やすといった、気温に合わせてUFBの施与を調整することも大事。
ウルトラファインバブル技術をどのようにお考えですか?
化成肥料や農薬は西洋薬(一般的な薬)のイメージで、すぐに効果を得られるが、短期的な効果しか見込めない。
一方、ウルトラファインバブルは漢方薬のイメージで、効果が出るまで時間はかかるが、持続的に効果を得ることができる。
あくまで酸素を供給しているだけなので、毒にはならない。
自然体で長く効くのがウルトラファインバブルだと思う。
土台から徐々に良くしていくため、より健全な木に仕上げていくことができる。
今後について
本圃でこれだけの結果が出ているので、本当は育苗でもUFBを使いたい。
しかし、育苗ハウスは本圃と離れているため延伸ができない。
もう少し安価で導入できる装置があれば育苗ハウスにも導入したい。