2024/10/25 |
ウクライナ招聘団が来社されました!
↓これまでの経緯はこちら!
・2024/02/22 <農林水産省>日・ウクライナ経済復興推進会議に出席
・2024/06/05 <農林水産省>ウクライナ農業生産者向けオンラインセミナーの実施
・2024/07/02 <国際協力機構(JICA)>ウクライナ・ビジネス支援事業に採択
農林水産省のウクライナ農業生産力回復支援事業の一環として、ウクライナから農業関係者が5名を日本に招聘しました。
5日間かけて、弊社ナノバブル発生装置を使用している農家さんの訪問をはじめ、カクイチ製作所の見学、アンシェントホテルへの宿泊をしました。
DAY1 カクイチ東京本部
午前は、(株)カクイチ東京本部にて、歓迎挨拶や事業説明をしました。
灌漑ホースの可能性やナノバブル技術に対して高い関心が寄せられるとともに、ウクライナの課題共有や共同研究の提案をしていただきました。
特に、気候変動による高温被害、灌漑インフラの老朽化、紛争による電気料金高騰などが現在のウクライナ農業の問題点として挙げられました。
肥沃な土地を有しながらも水路設備が遅れているため、水資源の有効活用のためにも灌漑の必要性について意見があり、今後どのようにカクイチのホースとナノバブルの技術をウクライナの農業復興に役立てていけるかをディスカッションしました。
DAY2 農家訪問(トマト農家、キュウリ農家)
午前は、栃木県下野市の和総農園(株)を訪問し、土壌環境改善のための画期的な取り組みについてご説明いただきました。
同社では、酸素ナノバブル灌水技術を導入することで、土壌病害の発生を抑制し、トマトの収量を向上させるなど、目覚ましい成果を上げています。
ウクライナにおいても土壌汚染が問題となっており、和総農園(株)の取り組みに大きな関心が寄せられました。
ウクライナ招聘団からは、「ぜひ和総農園さんには、ウクライナを訪れて技術指導をしてほしい」と熱望の声がありました。
午後は、群馬県館林市の小山農園を訪問し、ナノバブル灌水技術を活用したキュウリ栽培について説明していただきました。
ナノバブル導入により平均で収量が年15%増加したことや、ナノバブル発生装置の導入1年で採算が取れた話をしていただきました。
これに対して、ウクライナの電力料金高騰や厳しい気象条件について課題共有があり、電力代や気象条件を考慮した製品の開発・改良の必要性が判明しました。
その後、邑楽館林の若手キュウリ生産者グループ「節なり会」との意見交換会を実施しました。
同じ生産者同士、作物の価格設定やコメの栽培方法など様々な議論が巻き起こり、両国の農業分野における農業発展に向けてともに歩むための第一歩となる貴重な機会となりました。
DAY3 農家訪問(イチゴ・バナナ農家、リンゴ農家)
午前は、群馬県渋川市の(株)ふぁーむらぼを訪問し、ナノバブル灌水技術を活用したイチゴ栽培およびバナナ栽培について説明していただきました。
ウクライナ招聘団一同、徹底的に管理された圃場の美しさに驚かれていました。
イチゴの栽培では、根の生育が促進した結果、花数がナノバブルを使用すると平均で一株あたり12輪が15輪に増加し、収穫量が10%増加したとの説明がありました。
バナナの栽培では、通常苗を植えてから収穫まで1年かかるところを、生育促進で最短10ヶ月で収穫ができるようになったと説明がありました。
日本でのバナナ栽培では葉の黄変が現れることが一般的ですが、(株)ふぁーむらぼのバナナ農園ではほとんどその症状が見られないそうで、全国のベテラン農家さんが訪問し、酸素ナノバブル灌水のおかげではないかと話されておりました。
午後は、長野県長野市の共和園芸農業共同組合の渡邉さんを訪問しました。
太陽光発電タイプのナノバブル発生装置を導入してから、近年の猛暑の中でも必要な時に灌水することができるので、枯死などの被害がほとんどなくなったと話されていました。
その後共和園芸農業協同組合の選果場を見学させていただき、りんごの品種食べ比べをさせていただきました。
また、当日の視察では、テレビ局や新聞社から取材を受けました。
また当日の視察の様子は、テレビ局の取材を受けました。
参加者の方からは「私たちはいかなる困難にもまけず、良いものを生産して、世界に届けていきたい」と強い思いを発信されておりました。
DAY4 カクイチ製作所工場見学
4日目は、カクイチ製作所の工場見学を行いました。
午前は、ナノバブル発生装置の技術説明や実演を行い、設置方法や使用方法を見学しました。
午後は、ホースの製造現場を見学し、農業用灌水ホースから工業用送水ホースまで、様々な種類のホースの製造工程を案内しました。
ウクライナ招聘団からは、ウクライナの農業栽培状況の説明をいただき、カクイチ製品をどう改良すればウクライナで展開しやすくなるのか、技術的な視点および活用方法につき、議論を深めることができました。
DAY5 国際協力機構(JICA)訪問
国際協力機構(JICA)を訪問し、ウクライナ支援室長から歓迎挨拶をいただきました。
この1週間の滞在で得た発見や感想を伺い、今後ウクライナの農業生産者へどのように役立てていくことができるかにつき意見交換会を行いました。
日本を代表する機構に訪問をすることでき、ウクライナの方々は非常に喜ばれておりました。
まとめ
この5日間を通して、ウクライナを代表して日本に来た農業生産者の皆様に、カクイチのホースとナノバブル技術について、利用者から生の声を聞いていただき、効果やどんな思いを持って栽培に生かしているかなどの話を聞き、理解を深めてもらいました。
そして、今後さらにどのようにカクイチがウクライナの農業復興支援に貢献できるかを話し合い、今後はカクイチの技術をウクライナへ届け、役立てていただけるための新たな一歩につき、話し合うことができました。
ウクライナ招聘団の方たちからは、
「ホースもナノバブルもウクライナでぜひ使用したい!」
「カクイチのために自国に戻ってナノバブル技術を検証したい!」
「想像以上、1000%満足だった!」
「生涯忘れられない経験、そして人との出逢いとなった!」
などと非常に好評でした。
今回、ご協力いただいた農家さん
・栃木県下野市 和総農園株式会社物江直人様
・群馬県館林市 小山農園小山泰平 様
・群馬県渋川市 株式会社ふぁーむらぼ 小淵充様
・長野県長野市 共和園芸農業協同組合渡邉一成様